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5月28日、喜多郎さん無料のコンサートが開催されました。

米国から数日前に帰国され、さおりのお見舞いに来てくださり、また生き方働き方学校の青少年の太鼓のお師匠さんでもあります。

時々日本へ帰ってきたときは必ず水輪にきてみんなと会食会で世界のいろいろなお話をしてくださり、みんなは目をキラキラと輝かせています。喜多郎さんからコンサートをやってくださるというお申し出があり、この日も水輪のみんなだけが聞くのはもったいなく、泊まられているお客様や地域の皆様にもおいでいただき、喜多郎さんの演奏と共に楽しんでいただきました。

喜多郎さんの笛の音色、素晴らしかった~。

古事記と宇宙の演奏から始まり、壮大な宇宙の映像と共に、自分の存在と宇宙のつながりを感じさせていただきました。

映像はNASAの映像をもとに、京都大学の柴田教授が編集してくださったものです。

ベトナムで6000人コンサートの映像や、国をあげて植樹に取り組まれているベトナムでご自分も植樹をされてきたことなどのお話もしてくださいました。

最後に喜多郎さんご自身がピアノを弾きながらImaginを歌ってくださいました。会場は平和を願う喜多郎さんの想いが喜多郎さんの歌う声の響きとなって、静寂と安らぎの中にも感動の涙と歓喜の喜びが満ち満ちていました。会場のみなさんからも喜多郎さんへの質問があり、夜が更けるのも忘れるくらいでした。

さおりは会場に観に来れなくても、エンジェルナースやさおりの看病のお父ちゃんたちは、母屋に設置された大画面で中継されて見ることができました。今回、喜多郎さんの申し出によりお金をいただくコンサートではなく、心から地域のみなさんや水輪のみんな、そして喜多郎さんと心が一つになれる無償のコンサートを開いてくださいました。今までも何回もこの音楽堂で生徒たちのために無償の演奏してくださいました。

栄華を極め世界のアーティストとなると、周りから「先生、先生」と持ち上げられ有頂天になり、いつの間にか自分が傲慢になっていることに気づかず嫌な奴になる。そしていつの間にか何でも俺様がやってやる。俺様ならできる。と知らない間に人格異常になっているアーティスト、芸能界、政治家、そして成功は金だけ。金や肩書がいっぱい集まると愛まで買えると思い上がっている人間や女にすぐ手を出す人間がいる。人間は本当に気を付けないといけない。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」、と稲盛和夫氏も盛和塾長野の経営者の会や全国の経営者の会で教えてくださっていた。

喜多郎さんは違う。どんなに栄華を極めようと世界各国首脳からお誘いやパーティーの招待があろうと、最大5万人というコンサートを国際規模で開催された国もあるが、喜多郎さんは偉ぶらない。いつもすごい人たちに招待を受けているのに、彼は精神に病のある人たちと食事をする。アメリカから帰ってきたときには、必ず精神に病のある人たちと会食会をして、彼らの和太鼓の音色の響きを感じている。自分がのし上がるために人を利用しようともしない。若い頃、徹底的に仏道の修行をして瞑想をされて自己を深めたという。

アメリカでは体育館3個分のスタジオをもって世界各国からアーティストが集まって音作りをしている。ロッキー山脈の中腹、3000メートルのところに住んでいた。車が走れる道に出るまで2キロあったという。それを毎日雪かきして往復していたという。湖の中を泳いでいる魚のブクブクの音をとるために、何時間も水中マイクを湖の中に入れて音取りをしていた。トナカイに会うために、幾日もロッキー山脈の森にこもり、トナカイを待っていた。やがてトナカイは喜多郎さんの家の近くにまで来るようになったという。

シンプルで自然と共に生きておられる方で、普通の当たり前のことを淡々と大事にされる生活をしている。料理もスープづくりもとても上手だ。

NHKシルクロードの曲作りで7年間、山と山の谷間にあるめったに人が訪れない自然の音だけが響いているような、そんな山深い谷間の藁ぶき屋根の1軒屋に住んで、中には囲炉裏があった。1週間に一度、NHKに曲を届けていた。村のおじいちゃんやおばあちゃんと路肩を作り直したり、藁ぶき屋根を修理したり、共にどんな人とも、どんな些細なことも、人の嫌がることでも淡々とやられた。世界を一世風靡をしてから43年。「生きるとは何か」を時々お話をしてくださり、一から十の法則や鏡の法則、喜多郎さんのお話を聞かせていただくのをみんな楽しみにしている。

喜多郎さんは他のアーティストとは何か違う。大切なものを忘れないでいる。だからこれほどまでに何十年も人気が落ちないのだろう。びっくりしたのは40年前、喜多郎さんのシルクロードを聞いて、その時のレコードをもって40年後に水輪で開かれた喜多郎さんのコンサートにサインをもらいに、シンガポールからわざわざ訪ねて来られた方がいた。

とても繊細な心をお持ちで、はるかなる宇宙とつながっている響きを持たれている方である。

心に病を持たれて水輪にきて畑を耕して農ある暮らしをしている彼らは、喜多郎さんのことがとても大好きだ。

喜多郎さんは水輪の大家族なのだ。

忍耐強くてしぶといほどに、心は優しく強く、しかし自分に厳しい。いざとなったら一人でもやる。金で人を動かすことはしない。彼は愛が深い人間なのだ。だから世界の人々は世界各地で喜多郎氏を待っている。

人間的にも人格的にも素晴らしい。あの音色を紡ぎだせる喜多郎氏以上のアーティストはいない。

世界の音楽史上に残るアーティストであり、人格者である。

喜多郎氏に会わせてくれた友人に感謝いたします。天界から彼の心の美しさを微笑んでみていると思う。

喜多郎さんのエピソードはまだまだ尽きない。素晴らしいエピソードがたくさんある。

今年もまた喜多郎さんとお会いできるかもしれない。