【私達は忘れない　塩澤みどり】

東北大震災から12年、尊い命を失われた方皆様のご冥福をお祈り致します。

また、ご遺族の方々、被災地の皆様、心よりお見舞い申し上げます。

3.11、忘れることの出来ない、数々の映像、海に飲み込まれた方々、家を津波でもっていかれた方々、言葉にはもう語りつくせない思いが今でもあります。

私達にどんなことが出来るのだろうか、一つ一つ、小さなことからでも、たとえわずかな事からでも、その祈りの思いが、与え合い、助け合い、補い合い、深め合い、気付き合い、学び合い、人間が人として、忘れてはならない大切なことが、大きな輪になっていくことを願いました。

東北大地震で放射性物質の飛び散る原子力発電24.5㎞のところにある園児、色々な理由で今でも住み続けている子供たち約60名、がんばれ、がんばれ、いのちよがんばれ、未来の子供たちよ、という思いで、祈りを込めて、2012年8月からお野菜を送り続けてきました。

外で遊べない、土で、水で遊べない、戸外の草花や虫は触れない、砂や石や水、土など使えない等、本来子供たちのいのちを守らなければならない大人たちによって、子供たちのいのちが育つために体験する機会を奪われてしまいました。経験をしないで成長していく子供たちの育ちへの影響を心配しました。家から1歩、外へ出たところは除染が全くされていないため、子供たちは外に出ていくことも出来ませんでした。ほとんど除染されず、遊ぶときには屋内で過ごす生活が続きました。

あれから12年、深い悲しみと戦いながら、様々な思いの中で生きてきた皆様に心から敬意を表します。どんな逆境の中でも、皆様が生きている証こそが、私達一人一人の希望です。その光が、人の心を照らし、日本を照らし、世界を照らす光となっています。

亡くなった方々のご冥福をお祈り致します。

これからも私達が生きている限り、お野菜を送り続けます。

私達は忘れない…。