「水輪の会」は、1992年に結成された、一人一人の心と体といのちの健康を考え、癒しと気づき、学びを実践していく志を持った人々の集まりです。
具体的な活動としては、セミナー、ワークショップ、ヒーリングステイ、養生ステイ、ワーキングスタディステイ(青少年育成)、内観ステイ、グリーンステイ、ファームステイ、社員研修ステイ、企画開催、オリジナルセッション、各種セラピーなど様々な癒しと学びと遊びと気づきの場を提供し、年間訪れる方々は心身の安らぎと意識の進化と成長を深められています。年4~5回、水輪通信を発行。
より多くの方に開かれた活動として、スペシャルオリンピックスや国立公園ゴミ清掃活動、盛和塾長野(京セラ名誉会長稲盛和夫氏の私塾。経営者の学びの会。)の事務局運営も担う。
財団法人ソロプチミスト日本財団より社会ボランティア賞を受賞、水輪の会18年間の活動実績が認められ、表彰を受ける。水輪の会の会員になりますと、会員のための施設ホリスティックスペース水輪を利用でき、会員自身の企画を開催することができます。
また、水輪の会が母胎となって有限会社グリーンオアシスを2005年に設立し、現在は水織音・グリーンオアシス・森のしずくをはじめとする複数の宿泊施設とレストランを運営しています。水輪の会員はこれらの施設も利用することができ、様々なワークショップやセミナー研修などにもご利用できますので、お問い合わせ下さい。
また、これまでの水輪の会の活動が認められ、2006年に「財団法人いのちの森文化財団」として、長野県教育委員会から認可を受け、教育・文化活動を行っています。また隣接に広がる広大な5町歩の水輪ナチュラルファーム(自然農園、運営は農地所有適格法人(株)水輪ナチュラルファーム)では、農薬や化学肥料、動物性肥料などを一切使用せず、安心安全なお野菜を作り、未来の子供達の健康と環境のために、畑作りをしています。また畑作りを通して人づくりの教育を青少年育成のプログラムに取り入れています。土に親しみ(土に生く)、畑作りは人作りを通して思いやりや感謝の心を育んでいます。また実習は生活力と働き方、人間関係構築力をつけ、社会に貢献できる人間を目指します。
いのちの森水輪の各施設は総天然木の檜と杉材で創られ、心と体のいのちの建築医学の立場から健康を考え建築設計された滞在型宿泊施設です。
この水輪の会と農地所有適格法人(株)水輪ナチュラルファーム光の水自然農園、(有)グリーンオアシス、いのちの森クリニック、公益財団法人いのちの森文化財団などの5団体がリンクしあいながら、活動・運営を行い、総称していのちの森構想と呼び推進してまいりました。さらに、より公共的なものとしてこの活動を推進していくために「公益財団法人いのちの森文化財団」の設立が認可されました。
現在水輪の会は、いのちの森構想及び公益財団法人いのちの森文化財団を支援する推進運営母体としても活動しています。
これまでの経緯とこれからの方向性 ~水輪の会の誕生から現在まで~
1975年4月3日、ひとり娘のさおりが重い脳障害を持って生まれた日から私たちは、自分たちが味わった苦しみや悲しみ、そしてさおりがこの世に生まれてきたことの意味が解らず大きな絶望の中にありました。私たちの人生はこの現実を理解するための学びの日々であったように思います。
当時、私たちは社会の制度や医療技術の改革、そしてボランティアや援助の体制を整えることに奔走していました。しかしその活動の中で、社会の制度が変わり、医療技術が向上し、どんなにお金があっても人間は真の平安を得ることは出来ないのだと心底感じ、それまでの生活に終止符をうち標高1,100メートルの飯綱山麓に居を移したのが1980年の秋です。飯綱の生活の中で、私たちは、真に自己を深めることなしに何ものをもなし得ないことに気づき、学びの日々が始まりました。
医療のこと、意識のこと、心のこと、芸術から経済に至るまで私たちの学びの世界は広がってまいりました。早穂理庵と名付けた小さな家での生活は、わずかばかりの玄米と野菜、みそ汁といった粗末な食事ながらも心は平安でした。また、さおりと散歩をしていると、私たちの想像を遙かに越えて、風や鳥や花や陽の光と無邪気に話を交わしている、そんないのちたちと至福に満ちて繋がり合っている娘の姿がありました。飯綱の大自然は、すべてがひとつらなりのいのちを生きていることを教えてくれました。私たちは飯綱での生活を通して、さおりがこの世に生まれ、存在する意味を本当に知ることができたのです。さおりを通して学ばされた、一人への愛から始まったいのちへの目覚めは、みんなと共に高め合いたいという大きな愛の目覚めに変わっていきました。
1992年、水輪の会が誕生。各界の先生方にも参画いただき、一人一人が心身の健康を取り戻し、人間としての心の成長を果たし、他者と共生し、人類・社会・地球環境へ貢献することを目的として活動しています。1993年、仲間の皆様からの応援で、ホリスティックスペース水輪を開設。1998年、ゲストハウス水織音(みおりね)を開設。2006年4月にグリーンオアシスを開設。2009年3月に森のしずく(青少年育成センター)を開設。心と体といのちのセンターとしてセミナー、ワークショップ、各種宿泊など様々な癒しと学びの場を提供しています。
こうして飯綱にきて30年近くの歳月が過ぎる中で、「今 ここ 自己に生きる」ということは、同時に「今 ここ 共に生きる」という将来世代に対する深い慈愛の思いと責任性がなければ、自己の満足に過ぎないということに気づかされてきました。いのちの大学構想は、水輪の会をさらに発展させ、文化、芸術、科学、哲学、医療の深い学びと衣食住、農業、林業、漁業、経済等の活動を通して自らの公共心(まごころ)を開いていき、一人ひとりがいのちの輝きと調和を生み出し、生から死に至るまでの人生を深め、共に生き合っていく、新しいホリスティックな(全宇宙観的・全包括的)生活空間の創造を目的としています。
いのちの森構想
その第一歩として歩み出したのが、いのちの大学構想の一環である「大地のいのちから学ぶこと」を目的とした「水輪ナチュラルファーム」自然農園構想を実現致しました。飯綱山のすそ野に広がった5町歩の自然農園は、土を耕して人間のあるべき姿やいのちの尊さを教えてくれています。2003年12月「株式会社 水輪ナチュラルファーム」を立ち上げ、2006年7月農地の取得を致しました。「いのちの大学」構想は今後の課題としてさらに内容を深め「いのちの森構想」として生から死までを内包した、よりよく人生を終えていけるホスピスセンターの計画を視野に入れながら進めて参ります。
水輪の理念である「人類の意識の進化と成長に貢献する」という思いをぜひ実現していきたいと思っております。水輪の理念や活動に共感頂き、この夢を共にしていただけましたら、この上ない喜びです。
水輪の会 代表理事 塩澤みどり・塩澤研一
*「水輪の会」はいかなる宗教・政治団体にも属しておりません。