水輪サポートハートリーダー関根さんより水輪体験記✨
【「いのちを諦める世界線」と「いのちを諦めない世界線」の分岐を生む、世界で歴史上初の場所に水輪はなるのかもしれない。】
水輪サポートハートリーダー関根さんより水輪体験記
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水輪サポート活動感想文
2025年9月11日
関根健人
前回喜多郎さんのリハーサルコンサートで来てから
約1ヶ月ちょっと経ってのサポート活動となった。
宇宙医学シンポジウムの開催が5日後に迫る中、
午前中は洗い物と玉ねぎ麴をつくった後は、
お昼のミーティングに参加し、宇宙医学シンポジウムの
打ち合わせが行われた。自分も局面局面でどういう流れで
イベント全体を進行させていけば良いのかイメージが
わかなかったので、情報を整理してイベントの進行チャートを
作成した。次回以降の大きな企画も、
このチャートをブラッシュアップしていけば、
より効率的且つ円滑に企画運営ができ、
もう1段階上の意識レベルで業務にあたれるように
なれるのではないかと思う。
これからの時代は、水輪が求められる機会はどんどん増えていく
ものと思われる。そんなところから、今回のサポート活動では将来的な視点で今の水輪を見たときに、どのようなやり方で成長を模索していくか(特に人財育成も含めたトータルデザインで)、
そのような目を持ちながらサポート活動にあたった。
1日目昼以降は母屋の1階で進行チャートをつくりながら、
ファイヤーメディテーションに使う薪の問題や実習生の内面の
問題など、
みどり先生とスタッフの真剣勝負の関わり合いを
横で見させて頂いた。何かをやると、その人の持っている
心の形が現象となってこの世界に表れてくるが、
一切見逃すことなく捉えて、鍛え直していっているなと感じた。
それを見ないフリして放置し続けていれば、
本人がもっとつらくなっていくということを
知っているのだろう。
泣こうが喚こうが本人が諦めようと
しようが、とにかく真正面から取り組みにいっている。
羂索と剣を持ち、背中の炎で不浄を焼き尽くす、
まさしく不動明王のごとき指導である。
愛の深さは、同時に鬼のような怖さでもある。
それだけ真剣だから当然だ。
ではないと感じた。一方では、亜希さんをリーダーとする
織田さん、綱島さんのチームはお互いを高め合うという
意味では最高のチーム編成になっていると感じた。
それぞれが社会生活を送る上で十分でなかったり、
思い込みをしていたりする部分をお互いが正直に
ぶつかり合いながら、確実に成長につながっている。
最初こそ亜希さんも遠慮しながらの話し方であったが、
気持ちの部分を丸裸にしていっていた。
感情をぶつけ合いながらも建設的な高め合いにつながっていた。
誠に素晴らしいことだと感じた。
織田さんにも聞かれたが、今、実社会は「見てみぬフリ」が
普通だ。その方がめんどくさくないし、自分が敵になること
なく、メンタルを保って一見ラクにスマートそうに
生きていける。しかし、現代人が抱える心の病の原因は
そこにあるとも考えている。
人との心からの関わり合いを
本当は欲していながら、人の本物の感情に触れるのを怖がって
いるから、孤独感が増して「誰も自分のことを見てくれない」
と思いがちなのだ。考えてみれば当然だ。
自分が相手のことを本当に見ようと思ってないのに、
相手が自分のことを見てくれるわけがない。人は鏡だ。
ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も含めて
開いてくれる。それが高め合いにつながるのだ。
お互いに人間理解の足りていない部分が明確になって、
次の成長に繋がっていく。「人間なんか嫌いだ」と思いながら
も、その繰り返しが自分の純粋精神を磨いてくれ、
その精神が現実世界をより良き世界に変えていく。
上がったり下がったりを繰り返しながら、
ありながらも、それでも諦めずに前に進んでいく。
人間を磨いていく。
その人間を諦めない前進の姿勢が
水輪の理念の体現であり、次の世界の希望だろうと思った。
捨ててきたことである。
それと、みどり先生と実習生の関わり合いを見ながら
感じたことのもう一つは、
水輪を運営していくにあたって
ただ前向きに前進することだけに気をとられ過ぎず、
実習生の心の歪みをできる限り正確に捉える力も
非常に重要だという点である。実習生のもともと持っている
気質や過去の家庭環境、幼少時の体験などを知りながら、
精神分析医や臨床心理士のような学術的な視点から一つ一つの
行動や発言を体系的に理解する観察力と知識は不可欠であろう
と思う。発言や行動には必ずその人の心の状態が反映されるから
だ。何か発言があった際にどういう態度で、
どういう言葉をかけるか。暴れてどうにもならない興奮状態に
あったら、どう対処するか。落ち込み過ぎて鬱症状のひどい
状態のときには何を何gぐらい服用させるか。
個人個人体のつくりが違う上、そのときそのときの
コンディションによっても薬の作用の出方も変わるであろうし
、その人その人の最適と予測される成分・分量を処方する必要が
ある。薬には必ず「副作用」もあるからだ。
下手をすれば命を落とすことに繋がることもあり得る。
だが、事態がどうにもならない状況で、適切に使う場面も
多く出てくる。
心情を理解する繊細な感性を持ちながら、
頭は冷静に分析・理解し、躊躇なく対処する姿勢が求められる。
最後に、なぜか印象に残ったこととして、
普段は水輪のボスであるが、
母屋でさおりさんのご飯をつくる
研先生の背中はやはり一人の父の背中であったように感じた。
台所も小さめで、普段あんなに広大な施設を管理しているのに、
母屋の台所の大きさは自分が家で使っている台所の大きさとあま
り変わらず、
何だかここが水輪であることを忘れて、
どこかのご家庭にお邪魔しているような不思議なあたたかい
気持ちになった。
水輪は特別な場所でありながら、
とても身近な場所でもある、そんな風に感じた。
一人の父と一人の母が一人の娘のいのちを大切に守りたい
という思いからつくられてきたこの場所は、
今まで国際金融資本家たちがつくってきたお金を中心とした
世界に対して、「そんな世界がつくれるのか」と
驚かせるかもしれない。
「いのちを諦める世界線」と
「いのちを諦めない世界線」の分岐を生む、
世界で歴史上初の場所になるのかもしれない。
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近年、持続可能な循環型コミュニティの形成が
多くなってきていると思いますが、ただ物質的な豊かさ
だけではなく、こころとこころを通い合わせ、互いに
補い合い、助け合い、生き合うことが大大目的になるのでは
ないのかと思います。様々な過去、体験、経験、志を持つ人たちみんなが同じ場所で住まい、そこには最もハンディを持つ人がいるかいないかで、コミュニティが「いのち」を大切にしているのか、そうでないかがわかるのだと思う。
共に暮らしあうことで統合されていき、それが
「あなたもよくなる、わたしもよくなる、
わたしもあなたもよくなるけれどもみんなよくなる」こと
だと思います。
水輪には、下は10代から上は70代まで、極うつ状態だった人も発達障がいの人も、精神科の閉鎖病棟から来た人も、薬物や甘い物の依存症の人も、家族と離れ離れになってしまった人もいます。そして完全寝たきりで24時間完全介護が必要な早穂理がいます。
精神に病を抱えた人、身体や発達にハンディを抱えた人たちと共に生き合うことで自分の感じ方・考え方を見つめ直し、自分にも相手にも真向うことでより良い自分になっていきます。そういう、「自分の在り方・感じ方・考え方」は何か?と問い、原点に立ち返る機会を与えてくれる彼らの存在があってこそ、私たちは「みんなで成長する」ことができるのだと思います。
共に暮らしていればぶつかり合うこともたくさんあります。けれど互いに全力でぶつかるので、結果としてお互い本気の思いを伝え合い、話し合うことで精神性を高め合えることになります。
今回、関根さんには、「生き方と働き方学校」で行っているミーティングを聞いて頂きました。とても内容の濃いミーティングを関根さんの鋭い洞察力・観察眼で文章にして頂き、ありがたいかぎりです。
水輪スタッフKより
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最近、循環型コミュニティが多くなってきていると感じていますが、様々な過去、体験、経験をしたこころを持つ人たちみんなが同じ場所で住まい、そこにはハンディを持つ人がいるかいないかで、コミュニティが本物であるかどうかが問われている。それは、「いのち」を最も大切にしているところなのか、そうでないところなのかが問われるのだ。植物動物も含め、かけがえのない「いのち」を生きているこの世界の中で、かけがえのない「いのち」を共に生き合うことが、何故大切なのか。世界が本当に幸せになるということは、どんな秘密が隠されているのだろうか。
共に暮らしあうなかで、共に寝食を生き合うなかで、色々なことが起こるが、それはとりもなおさず自分が成長するために起こっていることなのだ。やっとこのように思える自分が嬉しい。色々なことが起こり、またすすんで行く。その中には、自分の弱さを見せられたり、怒りを見せられたり、悲しみが沸き起こってきたり、自分が自分で作った感情に支配され、一瞬一瞬という大事な時を逃がしているということに気づいたのだ。そういう体験をさせてくれている様々な仲間たちに感謝をしたい。この関係性の中で生まれてくる「他者を排除するこころ」から「他者を受け入れ、同化していくこころ」に成長していくこころが嬉しい。だからハンディを背負っている人々との暮らしのなかで、様々な葛藤のなかでこそ得られる「愛」があるのだ。だからコミュニティが本物かどうか、そこに最も神の存在と言われているハンディを持つ人たちが存在し、共に生活しあっているかが大事なのだ。さまざまな体験のなかで自分を見つめ、自分を深め、自分に気づき、自分が癒され、共に生き合うという素晴らしい意識の変容が起こるのだ。理想を語ることはいくらでもできる。平和を語ることもできる。しかし、「共に生き合うこと」の中にこそ、その平和の実現があり、その理想を実践できるのだ。そういうみんなと出会えて、生き合えて幸せだ。「愛」と「調和」、「愛」と「許し」を高みに否応なく押し上げられ、引き上げられていくさまざまな自分を取り巻く環境に感謝します。
水輪を支えてくれるサポーターさんたちに感謝します。
みんなの力が結集して、素晴らしいものができあがっていきます。
水輪スタッフLより
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11月14日(金)~16日(日)は、水輪にて
「第一回 水輪サポートハートブレイン合宿」を予定しております。
内容が決まり次第、また告知させていただきます
3日間を通して精神性を高め、修養を積む有意義な合宿になるように色々と考えております
