五島秀一先生の魂ヒーリングを紹介します。
前世の目覚め【奇蹟を起こす祈りの力】
人の魂には様々な歴史があります。
通常は、せいぜい過去1万年以内、文明が進んだ地球のお話をいたしますが、きょうはそれよりもっと昔の話。
この地球ができて40数億年と言われますが、実は5億年以上前から、他の銀河系からたくさんの宇宙人がやって来ました。
とは言いましても、5億年前は目立った生命体は存在せず、地を這う微生物がほとんど。大型の恐竜に近い生命体もいましたが、到底、文明が起きそうではありませんでした。
やがて、進化の歴史が始まり、一番最初に知的生命体が誕生しますのが約38万年の昔。
この頃になりますと、太陽系近傍の宇宙人たちの活動が活発となり、当然この青く生まれたばかりの地球に関心を示し、多数の空飛ぶ知的生命体がこの地球に降臨して参りました。
その中で、一番激しくこの地球を統一しようと企んでいたのは、”アウラス”という知恵も力も飛び抜けた生命体でありました。
”アウラス”は後に北欧神話に取り入れられて、”オーディン”という凶暴な神として人類の記憶に残されるようになります。
当時、あなたはこのオーディンに従ってやって来た妻の一人であります。
初めてこの地球にやってきた時は、ユーモアがあり、思いやりがありましたが、猿のような生き物が地球上を歩き回っておりましたので、彼らに遺伝子操作をすれば、やがては高度な文明を築くと考え、片っ端からその猿人に似た生命を集め、遺伝子改良を施しました。
やがて10数年経ちますと、極めて高度に知的な生命が誕生します。
アウラスは全く信仰心を持ち合わせていませんでした。
死ねば終わりだと考えていたのです。
そのためにはありとあらゆる方法で生命を永らえさせなければならない。
肉体労働は知的に進化した人間達に任せ、大きな宮殿を作らせました。
やがてアウラスは、現代でいうチップのようなものを考え、類人猿達の骨の中にそれを埋め、想念や感情や行動の全てを監視するようになりました。
あなたはアウラスから彼らの面倒をみるように言われていました。
彼らの知性は驚くほど発達しており、生きること、死ぬことについて次々と質問を投げかけてきました。
何のために生きるのか?
生き甲斐とは何か?
ある日、その様子を見ていたアウラスがやってきて、あなたにこう告げました。
これ以上彼らに考える力を与えてはならぬ。
なぜですか?彼らには彼らの文明があると思います。
賢くなったら、いつ我々の存在が邪魔だと思い、牙を剥くかも知れない。ある程度、愚かなままにしておかなければ、危険ではないか。
よいか、目的は我々が与える。彼らはそれを達成するだけでいい。何のために生きるのかと考え始めたら、やがてはこういう目的のために自分で目的を立てるようになる。もし、それが我々にとって不都合なことであったら、彼らはきっと反乱を起こすだろう。
たとえばだ、もっとチームワークを良くして、仲間と仲良くなることが大事だと気付いたら、きっと俺たちの言うことは聞かなくなるに決まっている。
俺たちの意見より仲間との友情とやらを大事にし始めたら、我々の管理体制は根こそぎ崩れてしまうのだ。
あなたは答えました。
前から疑問に思っていたことがあります。
何だ?
我々の寿命はとても長い。
でもいつか死にます。
死んだらどうなるのですか?
死後の世界はあるのでしょうか?
死後の世界などあるわけがない。この宇宙にあるのは頭の良い生命体、長生きをする肉体、それだけだ。
もしかしてお前は死後の世界はあるのか無いのか、そんなことをあの類人猿たちに教えているのではあるまいな。
最近、あちこちで仕事をサボる類人猿がいると聞いている。
何もかもお前のせいではないか!
お前の教育が間違っているか、我々に対して以前のように従順ではなくなったのだ。
まあよい。近日中に答えを出す。
どういうことでしょう?
何のために生きるかというのは、脳の中のどこで考えるのか?
その部位を特定したら、その脳の部分を切除する手術をする。
そうすれば、奴らは絶対に目的など自分で考えはすまい。
ただただ、盲目的に俺たちの支持に従って生きるのだ。
それが人間でしょうか?
自由に生きられなくなったら彼らはロボットと同じです。
何度も繰り返すが、俺たちより賢い生物が生まれたら、俺たちにとっては邪魔でしかないのだ。
そのような訳で、アウラスと意見が大変食い違ってしまったのです。
それからアウラスは益々、自分に逆らう類人猿たちを一人残らず集めては、
抹殺し始めたのだ。
今でいうレーザー光線のようなもので数秒で焼き尽くしてしまう。
やめて!彼らはロボットではありません。
彼らにだって生きる権利があるんです。
生きる権利だと?
目的を知らない人間に生きる権利など無いのだ。
その目的がわからないように手術をしたのはあなたではありませんか?
お前は勘違いをしている。
俺たちは類人猿ではない。
選ばれた士族なのだ。
それから長年の無理が祟ったのでしょう。
アウラスは目を酷く病み、やがて身体中に力が入らない、奇妙な病気にかかったのです。
俺もそろそろ終わりかも知れん。
俺の終わりを首を長くして待っている奴らがたくさんいるだろうな。
だが、俺一人、死ぬわけにはいかん。
俺が死ぬ時、この星ごと木っ端微塵にする。
どうしてそこまで執着されますか?
執着ではない。権利だ。
賢い者は、その賢さが届く範囲だけ己のものにしていいのだ。
彼は、目が完全に見えなくなったら、自爆装置を起動させて、この星を木っ端微塵にすると意気込んでいました。
そんな或る日のことでした。
全身に痛みが走り、手も足も動かなかったアウラスは、不思議なことを口にしたのです。
不思議なこともあるものだ。
あんなに痛かった右手が今日は軽々と上がるんだ。
あなたは答えました。
やはりそうでしたか。
どういうことだ?
わかるように説明しろ。
あの類人猿たちがあなたの右手が痛いのを知っていて、そして時間を決めて毎日、お祈りをしていたのです。
なんだと?
あの下等な生き物がか?
そうです。
あの下等な生き物があなたのために祈ってくれたのです。
そんな馬鹿な。
祈りの力など俺は認めん。
でも、現にこうして楽になったではありませんか?
私、薄々気づいていたんです。私たちの文明に何が足りないかを。
あまりにもテクノロジーが、科学の力が進歩し過ぎて、私たちの文明はどこか大きな間違いをしていたのではないかと。
確かにあの類人猿たちは、テクノロジーや科学に於いては我々の足元にも及びません。挙げ句の果ては目的を考える脳の一部を、私たちの政策によって切除されてしまいました。
大半の類人猿たちは、自分で目的を立てることができず、誰かにすがるだけ。
ですから、自己主張の強い権力者には、皆騙されて彼らにそそのかされてついていきます。
彼らは目的を考える脳の部分も切除されました。それによって私たちに従順になりましたが、逆に言うと、力の強い者になら誰にだって従順になるということです。私はそれが類人猿達の欠点であり、限界だと思っていました。
ところが一つ、私たちが学ばなければいけないことがあったのです。いくら脳の手術をしたって、絶対に奪われない彼らの属性というものがあったのです。
これは、脳とは違うところに、私たちや彼らの生命の本質があるということを意味します。
彼らには祈る力があるのです。
それは脳の中にはありません。
ですから脳の手術をされてもその心だけは残ったのです。
相手を思いやる心だけは、脳の手術によっても奪うことはできませんでした。
そして、それがいざという時に私たちを助けたのです。
王様、貴方の病気も彼らの祈りが助けたのです。
こんなことがあって、あの狂気に満ちたアウラスは、晩年とても穏やかになっていったのだ。
そしてやがて、少しずつ神を発見していった。
我々地球人の文明は、宇宙人の文明と比べると遥かに劣っている。
しかし、ずば抜けたところもある。
それは、神を信じることができるという能力だ。
このようなわけで、38万年前という途方もない前世に於いて、
あなたは、「信じ奇蹟を起こす祈りの力」をしかと体験しておられたのです。
この祈るという力の働きは、今も失われておりません。
あなたは、今日のこの魂ヒリを受けることによって、この前世の徳分が目覚めます。
あなたは、自分の周りがどれだけ無神論者であろうと、祈るということの奇跡を、あなたの魂は決して忘れていないのです。
周りが無神論者であるか、神を知らないかは問題ではありません。
あなた自身が神に対する信仰心を深め、思いやりの力をしかと取り戻されて、
必ず周囲に変化が起きるでしょう。