えぐちあきらさん素敵なお客様
小脳出血で倒れて数日間の意識がなく奇跡的に回復したえぐちさん。その後遺症は歌い手にとっては深刻なもののように見えた。真っすぐ歩くことができないことと右半身の運動に不十分さがあるということ、また、発語にも問題があり滑らかに話すことはできない。だから早口でうたわなければならない歌はそもそもうたうことができなくなっている。また右半身の不自由さから弦をつま弾く右手の指が器用に動かないので楽器はギターではなくウクレレを、しかも親指でジャランと奏でるだけのことにとどまる。
にもかかわらず、えぐちさんは水輪のみんなの前でうたっていたのです。
好きだからやめられないんだよ、音楽は永遠なんだよ、江口さんはそうみんなに問いかけているように思えました。
倒れてからはどんな苦労があったのだろうか。発語が滑らかでないえぐちさんだったが、音楽が本当に好きな人なんだと。
50年も歌っている人。なんて素敵なんだろう。
もう重いギターは持てないけれど、ウクレレを持って、淡々と歌っている。
なんて素敵な人なんだろう。
後で知ったのですが、海援隊の「そんぐ ふぉ ゆう」はえぐちさんが楽曲提供したそうです。